古式神楽の演舞がありました。
ライトアップの初日となった11日、島根県無形文化遺産に指定されている槻屋(つきのや)神楽保持者会の皆様による夜神楽が舞われました。
大池のほとりにタイマツが焚かれるなか、池の中心にある島を舞台に舞われました。
演目はアマテラスオオミカミの岩戸神話に起縁する柴佐(しばさ)と、おろち退治の八戸(やと)の二演目。
オロチは提灯のように蛇腹式にした衣装ではなく、江戸や明治時代に舞われたという古式の出で立ちで、蛇のように描かれた腹と、青々とした笹の葉を使った尾であらわれ、野太い歌と、太鼓や笛の音が響く中、スサノオのミコトと組みつ組まれつ、神話を再現するような演舞が行われました。
この古式神楽が上演されるのは、この日が初めてとのことです。
ライトアップされた庭園では池の水が鏡のようになり、オロチや演者たちが島の上と同様に水面でも二重に舞うような景色になり、演出と、古式神楽を再現した迫真の舞に、たくさんの拍手が送られていました。
この催しは庭園があります雲南市木次町の温泉地区に、秋のにぎわいと人のつながりをつくろうと6つの団体の有志でつくる「温泉つながり会」の呼びかけで、今年で2回目の開催となりました。
ライトアップのほかに日中には、神楽のお面を被ったり衣装を着るイベント「神楽で遊ぼう」や、バルーンアート、ボードゲーム、当て物やスープ、豚汁などの出店もあり、お客様は焚き火で暖を取りながらコップを片手に語り合い、秋の庭を楽しむイベントになりました。
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